短歌日記
無機質なパソコンの中で刻まれるひと文字ひと文字物書きの意地
キッチンに並んで即席ラーメンを一緒に作るふつうの時間
カフェタイム完食されそうなクッキーをすんでのところで奪還成功
ドリップに心の迷いが乗り移る珈琲の粉がウロウロしてる
珍しく肉がやらかく焼けたので皿は見事に空になってた
命とはリレーのバトンを渡すよう絶える事なく繋がっていく
大切な人達もっと大切に出来るくらいの強さがほしい
クッションにもたれ掛かってカチカチとケータイ打ってるなにげな平和
お夜食にカップスープをすすってるペンギンマークのマグカップにて
会いたいと言えない相手を想いつつ、やっぱり会わない事を決めてる
街灯に浮かび上がった夜桜の淡いピンクに嫉妬している